サバ科-サワラ属に分類されるサワラ類は、日本周辺に6種、世界中で18種が知られている細長い体型をした大型の肉食魚です。遠洋マグロ延縄漁業でも、このサワラ類は、比較的よく漁獲されており、これら漁船が持ち帰ったサワラが市場にも流通しています。
日本でいう「サワラ」という名前の由来は、この魚の体型が、細長くスマートであることを表した「狭腹(さはら)」という言葉が語源だそうです。また、サワラは、漢字で春の魚(鰆)と書きますが、これは、サワラが、春先に産卵のために沿岸に近づくので、日本では、春によく見かけることから、「春を告げる魚」という意味であてられた漢字だそうです。

サワラ類は、全世界の温帯・熱帯水域に広く分布している魚で、大きくなると2メートルを超える大きな魚です。サバ科の中でも、特に細長い体型をしています。体の色は、青っぽい灰色をしていて、また、口の中には、鋭い歯が並んでいます。メスの方がオスよりも大きく成長する性質があるようです。
食性は肉食で、カタクチイワシなどの小魚を食べているほか、時には、大きな口と並んだ鋭い歯を使って、自分とあまり大きさの違わない魚を襲うこともあるようです。
サワラ類は、マグロ延縄、刺し網、定置網などの漁業で漁獲されています。
サワラ類の肉質は、学問的には赤身ですが、見た目が白いことから、白身魚として扱われていることも少なくないようです。日本では一般に、焼き魚、西京焼き、唐揚げなどに調理して食べられています。また、鮮度の良いものは刺身で食べることもあり、特に、冬は脂が乗っていて、「寒鰆(かんざわら)」と呼ばれて珍重されています。