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- ICCAT第15回特別会合の結果について -

平成18年11月17日から26日までドゥブロブニック(クロアチア)おいて30カ国以上の締約国(42カ国+EC)が参加して開催されたICCAT(大西洋まぐろ類保存管理委員会)の第15回特別会合の結果概要について下記のとおり報告します。

 今次会合は、我々業界の最大の関心事項であった大西洋クロマグロについて、SCRS(科学者会合)からの厳しい保存管理措置が勧告されたことや最近WWF、グリンピースをはじめとする環境団体が地中海における蓄養まぐろの超過漁獲の実態を紹介したこと等の背景があったにも拘わらず、地中海沿岸の主要な蓄養またはクロマグロ漁業国が自国に都合のいい保存管理措置、総漁獲量(TAC)確保を主張したことから大変に混乱した会合となりました。特に東部大西洋クロマグロのTACおよび保存管理措置については非公開の団長間会議における投票により最終的に採択されました。なお、各国への配分については、2007年1月末に再度協議されることとなりました。




1. 主要魚種別保存管理措置:

〈クロマグロ〉
 (1)西部大西洋のクロマグロ:TAC2,100トン(従前、2,700トン)
   ・配分枠:日本                   380.47トン
        米国                  1,190.12トン
        カナダ                  496.41トン   50トン米国から移譲:20072008年)
        メキシコ                75/100トン   20072008年)

・小型魚規制:115cmまたは30kg未満については4年間の平均漁獲の10%を超えてはならない。

2008年に資源評価をする。

(2)東部大西洋のクロマグロ:TAC29,500トン(2007年)従前、32,000トン
28,500
トン(2008年)

                                                    27,500トン(2009年)

                                                    25,500トン(2010年)

・個別枠の配分については、20071月にあらためて議論する。

・禁漁措置:   はえ縄       期間 61日〜1231日まで

   水域 北緯42°以南および西経10°以東

まき網      期間 71日〜1231日まで

                                                水域 全東部大西洋および地中海

・小型魚規制:30kg未満漁獲禁止

・管理措置:200761日までに委員会へのクロマグロ操業船リストの提出(ICCAT登録船であることが条件)

200761日までに各締約国はクロマグロの水揚げ指定港を報告しなければいけない。
オブザーバー乗船率:はえ縄20
              まき網20%

〈メカジキ〉

(1)北大西洋:日本枠 842トン

(2)南大西洋:日本枠 1,315トン(2007年)、1,215トン(2008年)、1,080トン(2009年)

 

2. その他保存管理措置:

〈蓄養まぐろ問題〉
 今後、生簀に活け込む魚の量をオブザーバーが確認すること、漁獲から生簀に活け 込む間及び飼育中の死亡数等のデータを提出すること、生簀毎に固有番号を付すること等の措置が取られることとなりました。

 

CDS(漁獲証明制度)の導入〉

漁獲から市場までトレースできる制度の導入が緊急の課題であるとして「漁獲証明制度」の導入について説明がありましたが、今次会合においては採択が見送られ、2007年に中間会合を開催して再協議することとなりました。

 

〈電子システムによる統計証明制度のパイロットプログラムの導入〉
米国より統計証明についてその手続きを簡略化等について提案があり採択されました。

 

〈転載船へのオブザーバー乗船〉

東のクロマグロの管理措置が採択されたことから転載船へのオブザーバープログラムが実行に移されるまでの間は、指定港におけるクロマグロの水揚げが義務付けされることとなりました。

3. その他:

〈台湾問題〉

@台湾が20052006年において160隻の減船を実施したこと、A大西洋操業船が遵守された操業を行ったことに対する評価が各国から認められ、引き続き「協力的非加盟国としての地位」が継続されると共に、2004年のメバチの勧告に基づき16,500トンの台湾のメバチの歴史的な漁獲枠がが復活することとなりました(但し、2007年は超過漁獲を差し引き14,900トン)。しかしながら、台湾が提示した漁獲能力削減計画、監視システムの整備および各国から懸念が表明された台湾船主または企業による沿岸途上国への便宜置籍船問題(IUU船問題)の解決は道半ばであることから、操業隻数については200764隻、2008年以降60隻とすること、VMSによる漁獲報告、転載船へのオブザーバー乗船が開始されるまでの間引き続きケープ(南ア)またはラスパルマス(スペイン)における水揚げ検査が義務付けられることとなりました。


ICCATの機能強化〉
 ICCATの機能について次の報告で合意されました。

@    漁獲能力についての作業部会を設置し、特に東部大西洋のクロマグロを対象とするまき網船およびはえ縄船等の漁獲能力を把握した上で、緊急に資源に対するインパクトを評価し適正な水準に削減するための作業部会を2007年中に開催する。

A    従来の監視体制をレビューし、更に発展的な統合的な監視体制を目指すための作業部会を同様に2007年に開催する。

B    ICCATを根本的に見直すための作業部会を立ち上げて、@およびAの作業部会の結果を踏まえつつ現行の委員会機能の見直しや改善について勧告するため、2008年に会合を開催する。

 

〈次回年次会合〉
2007年の年次会合は、11月12日から18日まで、イスタンブール(トルコ)において開催することが決まりました。

(以 上)


大西洋クロマグロ出漁体制 (平成19/20年漁期)

 
地図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(大型はえ縄漁船に対する禁漁水域)
北緯42°以南

西経10°以東
(禁漁期間)
6月1日から12月31日まで